1970年代に想いを
知り合いのお宅の庭に放置されていた自転車。レトロなツーリング自転車だったので大事に乗られていると思っていたら不動車。
タイヤ、チェーン、ワイヤー類の消耗品は全部使えないし、ほとんどのパーツは錆が浮いて錆だらけ。
何回か見ているうちにツタが自転車に絡みだして、これはダメだ!助けなければ!
とお家の人にレストアするからと引き取ってきました。
8月の下旬のことでした。
実際、手に自転車を持ってみると錆だらけで手はすぐに真っ茶色に、タイヤはゴムが劣化していて押しても進まない状態。
軽トラを所有している人に頼んで自宅まで運んでもらいました。
そのままでは家にも入れられないのでまずは庭で解体作業を開始しました。
黒いフレームですが不気味な白というかグレーの粉かふいてます。
わー!なんで引き取ったんだろう。
その時は後悔のみです。
ヘッドパーツも錆だらけ。触るとザラザラしてますよ。
ということでもう10月にはいりましたがまだまだ自転車の姿にはなっていません。
1カ月半の苦闘を何回かに分けてアップしていきますね。
まずはパーツを全部取っ払って塗装の剥離を行いました。
この頃の日本の自転車産業のレベルはどうだったのでしょうか?イタリアなどのヨーロッパの国に追いつけと頑張っていた頃だったんでしょうか。ボロボロの塗装を剥がすとその下にはきっちりとした50年前の職人さんの仕事が見えてきました。ラグを鑞付けしています。
素材はクロモリではなくハイテンと呼ばれる鋼材を使っていたよう。
ダウンチューブのフレームポンプの取り付けペグがかっこいいです。
メーカーはツバメ自転車。swallowブランドでアラヤからツーリング自転車として今も販売されてます。
パーツなどから類推すると1970年代の自転車かと思われます。このようなツーリング自転車とは対局のスーパーカーテイストのフラッシャーウインカー、リトラバルライト付きの自転車が出たのもこの頃。
ボクの年表からいうと1970年代は中学生になって大学出て社会人になる人生でも楽しく、そして苦しいときもあった人生でも大事な時期でした。その時期に同じくこの世に出たこの自転車と巡り合えました。
完成して乗れたらあの時に戻れるかもしれません。
中断している賀茂川の橋探検もこの自転車で行ってみたい。
想いは広がるばかり。
その前には旧車ならではの問題が立ちはだかるのでした。
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